美浜のおふくろの味『麩屋秀商店』



こんにちは。

寒い日々が続きますので、ちょっとホットなおいしいお話をお届けします。



地産地消、という言葉が流行った時期がありましたね。

地元で採れたものを、その地域で商品にして、町のお店に並べられて、お家や喫茶店でおいしくいただく、というハッピーなことだと思うのですが、忙しい現代社会においては、なかなかそのハッピーが味わいにくかったりします。


そのハッピーがわかりにくいのって、実は、野菜を作っている人だとかお魚を捕っている人、それを加工して商品にしている人たちのことが見えにくいからなんじゃなかろうか、と思うことがありました。

そこで、ハッピーの正体を求め、美浜町にある、とある場所を訪ねました。





今回、お話を伺ったのは、麩屋秀商店を営む鳥居恭行さん。

麩屋秀商店さんは、明治42年創業、美浜でお店を始められてから100年以上も続いている、地元の人たちから愛されているお店です。

主に、麺やこんにゃくの製造をされています。





この日、作られていたのは、こんにゃくです。

しかし、ただのこんにゃくではありません。





『古今の味』という種類で、しっかりとした食感の昔ながらのこんにゃくです。





まず、白色のこんにゃく粉と、黒色の海藻粉を混ぜます。

こんにゃく芋を粉にすることも、それが白いことも、海藻を用いてこんにゃくに色をつけることも、何も知らなかったので、びっくりの連続です。





右の機械で水酸化カルシュウムを混ぜ、真ん中の機械で捏ねてゆきます。

水酸化カルシュウムは、こんにゃくがバラバラにならないために、タイミングよく加えられます。





そして、これが『缶茹で』という作り方です。

昔ながらの製法で、その名の通り、缶でこんにゃくを作ってゆく方法です。

スーパーなどでよく見る真空パックのこんにゃくとは、手間暇が異なります。





缶詰めされたこんにゃくは、ここで四時間茹でられます。





こちら、麩屋秀商店さんの商品です。

学校給食にも使われているそうで、子どもたちにとっても地元の味になっていることがわかります。


籠の真ん中にある『かく麩』は、すき焼きや煮物に入れられるのだとか。

この食べ方は、東海地区でよく見られるそうです。

気になります。





注目していただきたいのは、『生芋こんにゃく』です。

なんと、美浜町と南知多町で生産されたお芋で作られています。

ざくっとした食感で、とても味しみがよいとのこと。





こちらの麺、よく見てみてください。

上の部分が丸くなっている、『島田作り』と言います。

昔の日本の女性の髪型『島田髷』が由来になっているそうです。

普通の麺より長い麺、ずずーっとすすったときの快感を思うと、気持ちいいですね。


そしてこの『かっぱ麺』は、愛知県の小麦きぬあかりと美浜の塩でできています。

鳥居さんが地元愛知県を、美浜町を愛していることが伝わってきます。


そして、よくよく見てください。

そう、パッケージです。

美浜愛ちゃんに、かっぱの親子像。


ん?

か、かっぱ?

なんと鳥居さんは、以前、ブログに登場した『かっぱの家族』の代表の方だったのです。



そうです。

10月15日に行われた『美浜フェス』にて、かっぱの姿で焼きそばを焼いていらした鳥居さんを、わたしは捕らえていました。





そう、この麺は、もちろん麩屋秀さんの焼きそばです。

しかも限定生産、昔ながらの業務用でも使われているもちもち麺です。

昔からのお客さんは、この麺が大好きなのだそうです。





目玉焼きはハート形。

この日、焼きそばを取り出した男の子が、驚いて喜んでいた姿が印象的でした。

美浜愛ちゃんの愛、家族愛の愛、いろんな愛が込められたハートなのだそうです。


こうして、いろんなことやもの、そして人が繋がって、笑顔が作られてゆくこと。

これこそ、地元愛に溢れた鳥居さんのお仕事、麩屋秀商店が愛される理由なのだと思いました。

そして、わたしが探していたハッピーの正体ではないかとも思います。





どこの誰がどんな思いで作っているのかわからないもの。

きっとどれも思いやりややりがいがあって作られているのだろうけれど、それさえも忘れそうになるほど、ハッピーを感じられなくなること。

普段、生活していると、そんな虚無感に襲われることもあります。

しかし、今回、麩屋秀商店さんを見せていただき、鳥居さんにお話をお聴きし、なんだか心が豊かになれた気がします。


美浜には、地元の食材を大切にし、愛情いっぱいで作られた商品が、お店に並んでいます。

そして、地域のイベントに赴けば、作っている人を感じられますし、緩やかな繋がりもできます。

きっとこの循環は、未来を作ってゆくハッピーなのだと思います。

鳥居さんのお話から、そう学びました。


麩屋秀商店さんの麺やこんにゃくは、グリーンセンターや食と健康の館で購入することができますので、ぜひ足を運んでみてくださいね。

いつもなんとなくスーパーで安いものに手を伸ばしてしまっていても、ほんのたまに、愛知や美浜というワードを見つけていただけたら嬉しいです。


それでは、最後までご覧いただいた方、そして、取材に応じてくださった麩屋秀商店さん、鳥居さん、本当にありがとうございました。








麩屋秀商店


明治42年創業。

お客様に喜ばれる食品作りをモットーに製造販売をする。

麺は『島田作り』、こんにゃくは『缶茹で』にこだわる。


住所 〒470-2407 愛知県知多郡美浜町河和北屋敷35(map

電話 0569-82-0055

-青海波-

- せいがいは - 愛知県知多半島よりお届けする 美浜のくらし。生活のあれこれ。

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