おいしい時間を美浜から  “nice time farming” 前編


こんにちは!


「美浜町は海の町」と言うイメージを持たれている方も多いと思いますが、実はオーガニック野菜を作っている農家さんが多い場所でもあるのです。


今までにも青海波のblogでは何人かの農家の方に取材をさせて頂きましたが、皆さん美浜町に移住をして農業をされる人たちでした。





そんな中、今回ご紹介するnice time farmingの鈴木敦由さんは美浜町のご出身。自然が豊かな美浜町で農業をして暮らし、自ら知多半島や名古屋で野菜を販売していらっしゃいます。


鈴木さんは現在36歳。2歳になる息子さんと大阪出身の奥様と3人で暮らしています。


畑を案内してもらいながら、ウグイスの鳴き声がする大自然の中でインタビューをさせて頂きました。



ーー『nice time farming』と言う名前で農業を初めてどのくらいになるんでしょうか?


S(鈴木さん)

「5年経って、今は6年目に入ってます。」


ーーなぜこの名前になったんでしょう?


S「特に意味は無いんですけど(笑)とりあえず屋号を決めないと!って言うのがあったんで、大きな理由はないけど、ふと思いついて。


子供たちからも『ナイスタイム』さんって言われます。でもネーミングについてはよく聞かれるんです。すごく意味があるんじゃないかって。」


ーー横文字の名前は農家さんでは珍しくないですか?


S「〇〇農園とかも考えたんですけど、あんまりしっくりくるものがその時は思いつかなくて。とりあえずこれでスタートして5年くらい経ったら、ゆっくりまた考えようかなって思いながら・・。


今後、他の名前になっても『nice time farming』って小さくは書いといてもいいかなって。」


ーーサブタイトルみたいに(笑)


S「そうです。サブタイトルを最初に付けちゃった!みたいな。」



⇧ ハウスの中に入るとパクチーの花が。とっても可愛い花なんです。それにしても良い香り!


鈴木さんは高校を卒業するまでを美浜で過ごし、大学入学時に名古屋に出ます。そしてその頃からはスノーボードにハマる日々も始まります。


ーー子どもの頃に、いつか美浜を出たいって思ってましたか?


S「半々です。美浜は好きだったけど、出たいって気持ちもあったし。出てもそのうち戻ってくるかなぁって思ったりもして。外に出てみると住めば都じゃないけど、結構どこでも好きになる感じでした。」


ーー美浜は良い所だと思うんですけど、田舎で育ったら都会に出てみたいって思うのは、若い子だったら当然かな?って思うんですよね。鈴木さんも実際そうだったのかな?って。


S「自分の場合は『都会』って言うより、行ったことのない場所へ行ってみたかった。大学生の頃に名古屋に住んでみて、都会はもういいかなとも思って。スノーボードやるのは山だから、田舎じゃないですか。」


ーーじゃあ20代の頃はスノーボードをやるために各地を転々とする感じだったんですか?


S「そんな感じですね。冬はスキー場近辺とかで。夏場こっちに帰って来てバイトしてた時期もあります。」



⇧取材時にスタンバイしていた苗たち。台の上にはオクラが並んでいます。


ーー農業はどうやってスタートしたんですか?


S「長野のレタス農家で2シーズンと北海道は丸一年いて農家でバイトしてました。」


ーーじゃああくまでスノーボードをやるのが中心で、そうすると農家でバイトするのがその場所では普通だから・・って感じなんですかね?最初から農業をしたかった、と言う訳ではなくて。


S「そうですね。長野の農家へ行くのも完全に出稼ぎみたいな感じで。農業のこととかも何も知らないような状態でした。住込みで朝から晩まで働いて。


ーーそこからなぜ本格的に農業の道へ行こうと思ったんですか?


S「その北海道のスキー場で友達になった子が自分で農業を始めてて、立ち上げの時に自分も手伝っていたんです。その次のシーズンにも丸々一年ずっと手伝って。


手伝っている中で、研修のようにずっと色々教えこまれていたら農業が楽しくなっちゃったから・・帰ろうかな、と。」


ーー農業をやるなら場所は美浜で、って思ったんですか?


S「う~ん・・・そうですね。北海道とか長野でやることとかも考えたんだけど・・。そっちだと冬は仕事ができないし。そうなるとどうしても他の仕事も探さないといけなくなってしまうから。


それで北海道の仕事が終わって一度美浜に帰ってきて、どうしようかな?農業やるのに良い場所あるかな?って探していたら、その時はまだ結構あったんです。


おじいちゃんがやってた田んぼや、みかん畑もあったからここを綺麗にしてもう一回やるか!と思って。もうジャングルみたいになっちゃってたんですけど。」


ーーちなみにご両親は農業されてるんですか?


S「両親は違います。おじいちゃんが漁師と海苔の養殖をやっていて、みかん畑と田んぼが少しだけど、ちょこちょこっとした感じでやってました。」


ーー美浜に帰って来て農業をやるって言った時のご家族の反応ってどうだったんでしょう?


S「あんまり良くなくて(笑)良くない、と言うか『できるの!?』って。」


北海道のスキー場で出会った奥様とは美浜で農業を始める年に結婚した鈴木さん。農業の道にちゃんと進もう!と決めたのは結婚を機に、と言う理由もあったそうです。



⇧ タイ料理などにも使われるホーリーバジル。とっても良い香りです。


ーー実際に帰って来て農業を始めてみて、大変でしたか?


S「北海道も長野も美浜とは環境が違うから、やったことないことが多くてわからないことだらけでした。本を見て勉強したり、人に教えてもらったりしながらなんとかやってみて。」


ーー無農薬で野菜を作ると言うのは最初から決めていたのですか?


S「それは、もう最初から。」


ーー美浜町ではオーガニック野菜を作るために町外から移住して来て就農する人たちが、ここ数年増えてきていますよね?それについてはどう思いますか?


S「すごい良い流れができたなって思います。先輩農家さんたちが受け皿を作ってくれていたんだと思います。それは布土(ふっと。農業をする人たちが多くいる地区)にとっても、美浜町にとっても良いことだなぁって。このまま根付いて行けばなって思います。」



ーー美浜を出たこともある鈴木さんが客観的に見て、ここの良い所って何だと思いますか?


S「結構すぐ名古屋とかにも出られるじゃないですか。空港(セントレア)も近くにあって、電車でも名古屋に行けるし、高速もあるし。すごい便利だと思います。


野菜売ろうと思った時にスッと名古屋にも行けるし、そういう所は農業するのにもすごい恵まれた場所なんじゃないかって思います。


消費してくれる人たちが近くにいっぱいいてくれることってかなり大きいんじゃないかな。山奥から出て行くのは大変だと思うし。


あと、自然も多くて遊べる所もあって良いですよね。」



ーー鈴木さんにとって今、美浜で暮らす良さって何でしょう? 


 S「田舎ならではの地域と密接に付き合っていかなくちゃいけない部分や、普段の生活の不便な部分とか、面倒だなって思う部分もあるんですけど。 


特に農業をしているとやっぱりそういう部分とも付き合っていかないと生活していけないと言うか。地域の草刈りとか絶対やらないといけないし(笑)都会では誰がやってんだろうな?ってことも、田舎では風習みたいにあって。 


でも今は面倒くさい部分があっても、それが『暮らし』と言うか仕事にも遊びにも繋がって、生活の中の一部として楽しめるようになってきたかな。」


美浜出身の鈴木さんから見ても、ここ数年の美浜町に移住してきた人たちやUターンした人たちがお店やイベントを立ち上げたり、新しい流れがあることについては「ハッキリした形があるわけでは無くても、みんなが自然につながって良いコミュニティみたいなのが、できてきたんじゃないかな。」と仰っていました。


うん!うん!私もなんだかその空気に呼ばれて美浜にやって来たような気がしていました。



次回は鈴木さんが実際に名古屋へ出店されるのを追ってきましたので、そちらもお楽しみに!







*nice time farming*


愛知県美浜町にて無農薬、無肥料の米・野菜・柑橘類などを自然栽培している農家さん。知多半島、名古屋でのマルシェやイベントにも出店中。


名古屋市中区の東別院で毎月12日に行われている『ミーツオーガニックマーケット』、28日に行われている『てづくり朝市』に出店されています。(詳しくはコチラ!)


毎週土曜日は栄のオアシス21にて開催されている『オアシス21 オーガニックファーマーズ朝市村』にも出店されています。(詳しくはコチラ!)


他のイベントの出店や、出店のお休みなどはnice time farmingのFacebookやInstagramでご確認ください。


・Facebook  https://www.facebook.com/mihamafarm/

・Instagram  https://www.instagram.com/nicetimefarming/?hl=ja


美浜町ではジョイフルファーム鵜の池、ヤナギ・奥田店などでも購入できます。










-青海波-

- せいがいは - 愛知県知多半島よりお届けする 美浜のくらし。生活のあれこれ。

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